AZALEA NEWS 2025年1月

行事食(上半期編)
2013年に『和食:日本人の伝統的な食文化』がユネスコ無形文化遺産に登録されました。
日本の食文化は年中行事との関わりが深く、行事ごとに特別な料理が用意されてきました。
これらの料理を:**:『行事食』:**:といいます。
これまで育まれてきた日本の伝統的な食文化である行事食を日々の食卓に取り入れてみませんか:?:
今回は行事食とそこに込められた意味をご紹介します。


1 月

正月・元旦(1日)

〇●お雑煮●〇

  年神様へ供えたものを食べることで
  恩恵をいただき、新年の豊作や
  家内安全を祈っていたといわれています。

〇●おせち●〇
  おせちの食材には五穀豊穣や子孫繁栄
  などを願う意味が込められていると
  いわれています。

人日の節句(7日)

〇●七草粥●〇

  春の七草は早春にいち早く芽吹くことから、
  邪気を払うといわれており、無病息災を
  祈って食べるとされています。
  正月疲れが出始めた胃腸の回復にも◎

2 月

節分(3日)

〇●福豆(豆まき)●〇

  豆=魔目(鬼の目)を滅ぼすということに
  由来されており、厄払いや無病息災を祈って
  食べられているといわれています。


〇●恵方巻●〇
  七福神にあやかり7種類の具が入った太巻きを、
  恵方を向いて願い事をしながら、無言で一気に
  食べると良いとされています。
  『商売繁盛、幸せを一気にいただく』という縁起かつぎ
  として食べられるといわれています。

3 月

桃の節句・ひな祭り(3日)

〇●菱餅●〇

  繁殖力の高いヒシの実をかたどり、子孫繁栄や
  長寿を願います。
  『雪』『緑』『桃の花』を3色で表現し、春の訪れを
  祝って食べられているといわれています。


〇●蛤(はまぐり)のお吸い物●〇

  蛤は対になっている貝がら同士でしか形が
  ぴったり合わないことから、女の子が将来
  いい相手と出会えますようにという願いを込めて
  食べられているといわれています。

5 月

端午の節句(5日)

〇●柏餅●〇

  柏の木の葉は新芽が出るまで古い葉が落ちない
  特性から、『家系が絶えない』『子孫繁栄』の願いが
  込められているといわれています。


〇●ちまき●〇

  保存性がよく、戦国時代の武将の携帯食とされており
  『武士のようにたくましい男の子に育つように』という
  願いを込めて食べられているといわれています。

行事食を食べる時の注意点

  行事食は、お餅やご飯もの、麺類などの主食メインの献立になりがちです。
  肉・魚・卵・大豆製品(豆腐・納豆・厚揚げなど)といったたんぱく質を
  多く含む食材を使った主菜や、野菜や海藻類、きのこといった食材を
  使ったサラダやスープ、煮物などを副菜として献立に加えていただくと
  栄養バランスが良くなります★
  もう一品用意するのが大変な時は、トッピングや具材として一緒に
  調理したり、具だくさんにするという方法もおすすめです!

  ◎持病のある方は注意が必要な場合があります。
    つつじ薬局栄養士にご相談下さい。