ロコモを防いで健康寿命を延ばしましょう

少し暖かくなってきましたが、まだまだ冷える日が多く、コタツで過ごすのが気持ち良いですね:hahaha:
でもコタツから出て、だんだん体が冷えてくると、歩いたり階段の上り下りをしている時に足首や膝に痛みを感じることはありませんか?:ase:

実は骨折は冬に増える傾向にあります=:[
骨折の直接の原因は骨が弱くなることが直接の原因です。
冬は日照時間が減るために、骨を強くする活性型ビタミンDの血中濃度が下がることで骨は弱ります。
でも骨折は筋力の低下も大きく影響するんですよ。
冬に運動量が減り筋力が低下したり、冷えから関節がスムーズに動かなくなったりで、転倒することが増えるためです。

骨や筋肉量のピークは20~30代です。
40代、50代で身体の衰えを感じやすくなり、60代以降思うように動けない身体になってしまう可能性があります。
この、骨や関節、筋肉などの運動器の障害のために移動機能の低下をきたした状態を、ロコモティブシンドローム(略称ロコモ、日本語では運動器症候群)と言います。

自由に動ける若いうちは、ロコモなんて関係ないと思われるでしょうが…
運動習慣が無い生活やエレベータや自動車をよく使う生活は、運動器が徐々に衰えてきてしまいます。
逆に激しいスポーツや正しい方法で行わなかった運動によって、関節にダメージを与えてしまいます。
また痩せすぎは骨や筋肉が弱り、太り過ぎは関節に負担がかかります。
腰や膝に痛みを感じる年齢になっても、年のせいだからと放置するとロコモの予兆を見逃すことになってしまいます。
骨粗鬆症や変形性関節症、変形性脊椎症などを発症する頃になると、活動が制限され、要支援や要介護のリスクが上がってしまいます:[]

ですから、若いうちから適度な運動習慣を身につけ、適正体重を保つよう心がけると良いですね。:!!:
そして痛みを感じたら医療機関の受診が大切です:!!:

ロコモの7つのチェックがあります。こんな症状がある方は要注意です:!!!:
1.片脚立ちで靴下がはけない
2.家の中でつまずいたりすべったりする
3.階段を上がるのに手すりが必要である
4.家のやや重い仕事が困難である
5.2kg程度の買い物をして持ち帰るのが困難である
6.15分くらい続けて歩くことができない
7.横断歩道を青信号で渡りきれない

気になる方は、さらに詳しくチェックできるロコモ度判定テストもあります。
この判定によっては、自分のロコモの度合いが分かります。
興味のある方は是非してみて下さい:wink:

そしてロコモの進行を防ぐロコトレも推奨されています。
バランス能力をつける「片脚立ち」と、下肢筋力をつける「スクワット」。
数分間のシンプルな動き2つを1日3回するだけですが、毎日続けることが何より大事です:!!:
また柔軟性を高めるストレッチも良いですね。
個人的にはラジオ体操もおすすめだと思います。子供の頃に誰もがしたことがあるので新しく覚える必要が無いですし、全身の筋肉を伸ばし、鍛えられますよね。

骨や筋肉を強くする食事も気をつけましょう。
骨を強くするためにはカルシウムだけでなく、ビタミンDやたんぱく質も必要です。
筋肉も、色々なたんぱく質を組み合わせて摂ると良いです。
そしてカルシウムの吸収を妨げる塩分やリン酸をたくさん含む加工食品は控えましょう。

健康寿命という言葉をご存知ですか?平均寿命とは違います。
健康寿命とは、健康上の問題が無い状態で日常生活を送れる期間のことです。
平均寿命と健康寿命の差は、男性で約9年、女性で約13年あるそうです。
この期間、要支援・要介護状態で過ごさなければなりません。
そしてこの原因の1位は、脳血管障害でも認知症でもなく、なんとロコモなんです:*o*:

できるだけ健康でいきいきと過ごしたいですね:**:
健康寿命を延ばせるよう、ロコモを防ぐ生活を意識してみませんか:wink:


薬剤師 あかつか

Posted : phstaff01 (2016年03月04日)

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