薬局スタッフブログ

年が明けて数週間経ちましたね。
寒くなり、冬本番と言ったところでしょうか?
この時期はインフルエンザや、胃腸炎が流行り、薬局には多くの患者様が来られます。

現在は、インフルエンザの治療薬は1回の吸入で効果のあるものも登場して、比較的早く回復出来るようになってきました。
薬の進化は日進月歩、目覚ましいですね。
私も進化に付いていくのに必死です・・・・・。

昔の人も病気を治す為に、色々な薬を創り出して来ました。
中国から伝わり、古くは奈良時代から日本でも使用されてきた薬に漢方薬があります。
今から、2千年も前から漢方薬は存在していました。すごいですね!
中国4千年の味にはかないませんが・・・
漢方薬というと、皆さんが普段飲む薬に比べる効き目が緩く、早く効かないと思われがちです。
ところがそうでもないんですね。
鼻水がぴたっと止まる薬があったり、インフルエンザにも効果があることが判った薬があったりします。
昔からある薬がインフルエンザに効くなんて・・・・・。

さて漢方薬に五苓散(ゴレイサン)という薬があります。

胃腸炎の時の、下痢症状や、吐き気を改善します。
下痢や吐き気の症状は体の水分の調節がうまくいかなくなり、バランスが崩れた状態と言えます。
五苓散は体の水分のバランスを整えていきます。
ぴたりとはまった場合には、服用するとスーっと顔色が良くなります。
裏ワザ?としてお酒を飲む前に服用するとあまり酔わなくてすみます。
私はもっぱら、これに使用しますが・・・・
利尿作用によってお酒が尿になって出ていきます。
頻繁にトイレにいかないといけないのでゆっくり飲めないですが・・・・。
また、子供さんは、匂いと味がきつかったり、吐き気がひどくて飲めない場合は坐薬として使う場合もあります。

漢方薬も薬なので、飲み合わせが良くない薬があったり、体によくない作用も出ることはあります。
服用される場合は、必ず医師・薬剤師の指示に従ってください。
機会があれば、また漢方薬の紹介をしたいと思います。

薬剤師:加藤